69人が本棚に入れています
本棚に追加
そして言った
「じゃあ改めて
女の子には優しくして下さい 」
彼は白い柔らかい手を握った
何とも言えない柔らかい感触と甘い香りが鼻をついた
愛美は手をニ~三度振って言った
「はい、仲直り」
そう言って手を外した
彼は思わずよろめいた
愛美はさもおかしそうに笑いながら言った
「仲直りに、何かご馳走してくれませんか」
「えっ、だって原因は君に」
「だめ~」
「いや、何か食べましょう
俺も腹がすいたし
と言っても、どこに食べる所があるんだろう
ちょっと探してみようか」
「うん」
愛美は可愛く頷いた
二人は歩き出した
突然愛美が言った
「二人どう見えるかしら」
「どうって、年の離れた兄弟、親子、援助交際」
「ははは、マジっ」
「何が」
「援助交際」
「冗談だよ」
「高いわよ、そうだな、まずあのジュース一本」
愛美は自動販売機を指差した
「おいおい」
「男は黙って買って来なさい」
「わかったどれがいいの」
「あれはダイドーだから、ミルクコーヒーは固いわね
冷えてるのね」
かれは大急ぎで販売機に走ったがなぜか足がスキップしていた
最初のコメントを投稿しよう!