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あのリーマンは前にも商店街で問題を起こしていて、対象の店のオーナーや商店街の方から社長に嘆願もあった
だからと言って君は組織から外れた事をやったのは事実だ
しっかり反省文を書いて二度とこんな事をしないように肝に命じたまえ
警告をしたから二度目はないよ」
彼は地獄に仏だと思った
彼はデスクに何度も頭をこすりつけ補佐に礼をゆった
とにかく首が免れた事で、気持ちが楽になったし、生活の不安も消えたし、嬉しくて何度も何度もデスクに頭を押し付けた
そして二度と問題は起こすまいと誓った
と言うより、とことん懲りてしまった(しかし後で考えてみると、警察でも正当防衛と認めてくれた休日に行った彼の行為が会社の一方的エゴで迷惑行為と決めつけ制裁するのは本来は筋違いで、その理不尽な制裁を彼に飲ませるために、会社がオーバーに彼を恫喝した事に気がついた)
この問題では家庭でも一騒動あった
会社のやり様に正義感の強い妻は、抗議するとか、裁判するとか言い出し、長い物には巻かれろ型の考え方の彼と激しい言い争いになり、娘が止めなければ空手対少林寺の交流試合が始まる所だった
しかし何とか家庭は収まり二年と言う時間は、あっという間に過ぎた。
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