見殺し

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「おい親父、こいつに俺がなんで怒ってるか説明してやれ」 男は首を振った 「わからない あんた何で怒ってるんだ」 その言葉を聞いて若者は余計切れた 「なんだとわからないだと、全然反省してねえじゃねえか」 若者は拳で男の顔を殴った 鼻が折れたような音がして血が飛び散った 「うわ~」 男は鼻を押さえて暴れた しかし男はそれを足で蹴倒した 彼は頭に血が登った 「てめえ、いい加減にしやがれ」 彼は飛び込みそうになった しかし広川の冷たい顔と言葉が彼を押さえた 『いいか警告はした 次はないと思いたまえ』 若者は言った 「おい、正義の味方 こいつの代わりに俺の相手になるか、どうなんだ」 彼は動けなかった 若者は言った 「何も出来ないなら、さっさと帰れ」 彼の頭の中に辞令が浮かんで来た 『本日を持って本社システムテクノロジー第三課課長補佐を命じる』 彼は頭を振った。 若者は、男の胸ぐらを掴み言った 「さあ、あんたもあの人に頼むんだ 俺の言う通りいいな どうぞお願いします ほら」 男は渋々従った 「どうぞお願いします」 彼は今すぐ
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