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朝になっていた。
彼は額を軽く叩いた
「しっかりしなければ、こんな事で負けてたまるか、もう忘れるんだ」
彼は自分に言い聞かせた
彼は立ち上がって水を飲んだ
時計を見た
「もう、こんな時間か」
彼は床に落ちてるケータイを拾い、軽く振った
「大丈夫だ」
彼はケータイの無事を確認するとアドレスを出し電話をした
「あっ、小早川君か、田中だけど、昨日はありがとう
それでね、あれから嬉しくて、ちょっと深酒しちゃってね
悪いけど今日休むよ
うんありがとう
所長によろしく」
彼はケータイを切った
その時ノックの音が聞こえた
彼は返事をするとドアを開けた
地味な背広姿の中年と若い男が立っていた
彼は尋ねた
「何か」
中年の男は警察手帳を見せた
彼は顔面が硬直した
『もう、来たのか?
これで俺も終わりだ』
中年の刑事が言った
「○○署から来ました
角の山沢家に空き巣が入りまして、不審な人物を見かけませんでしたかね」
彼は言った
「いえ別に気づきませんでした」
「そうですか、何かお気づきの点がありましたら、こちらへご連絡下さい」
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