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捜査されていると書いてあった
暴行者の年齢や風貌については何も触れられていなかった
その事から考えると、どうやら暴行の事を見たのは彼だけだったようだ
と言う事は、あの事件の真相を明らかに出来る有力な証言は彼にしか出来ない事になる
しかしもちろん彼はこの事件について、証言するつもりはない
のこのこ出るぐらいなら、とっくにあの時警察に通報しているのだ
それに、あの後事件に関わりたくないがために、工作めいた事をやってしまっている。
あの暴行を誰も見ていないと言う事は、不審な隠蔽工作を含めて彼が犯人にされる可能性は高いのだ。
法律には何一つ触れていないが、彼は人間として最低だと思った
殺人事件を止められないどころが関わりたくないため見殺しにし、事件を明らかに出来る立場でありながら保身のために沈黙する
しかしそれも妻や子供のためだった
そのために彼は今より酷い事をやっていた
彼は思い出したくない事をわざと思い出そうとした
それはある事件だった
同時バブル崩壊時期で急成長していた彼の会社も、特許問題とかあり、大きく動いていた。
当時大型の顧客を巡りライバル社としのぎを削っていた
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