69人が本棚に入れています
本棚に追加
/709ページ
仕事が縁で知り合ったライバル社の社員は有能で人格者であり、彼もパートナーもサラリーマンとしてもエンジニアとしても尊敬していた
そんな時彼の会社がサブミナル特許(特許の解釈が広く不明確なため、特許侵害を起こし易い特許)問題でアメリカ会社に訴えられ敗訴する
巨額の損害賠償を支払う必要に迫られた彼の会社は銀行に巨額の融資を要請する
すると銀行は人員削減を彼の会社に迫った
そして会社はそれを受け入れたが、それは凄まじいリストラだった
特に特許侵害訴訟で負けた製品を開発した技術陣には見せしめとも言う程の数自主退職を迫って来た
運悪く彼はその部門にいた
そして彼の扱う契約について搬入先をどうするかの顧客の決定が迫った
大型顧客の担当者は、必要とする台数を先に取り揃えた方を搬入先にすると提案を出して来る
彼とパートナーは駆けずり回って製品を集め生産を急がした。
しかし会社の混乱のため某工場でストライキが発生する
もしこの契約を逃せば、間違いなくリストラされる
それを危惧した彼のパートナーは、とんでもない事を彼に提案する
夜中にライバル社の工場に忍びこみ倉庫から製品を多数盗みだし、中の記憶チップを粗悪品に変えてしまう事だった
最初のコメントを投稿しよう!