異変は夢から始まった

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レトロドラマだった もちろん、こんな気分でドラマを心から楽しむなど出来ず、筋も追えないのだが、何もしないよりましだった しばらく見ているとアフリウェイトサイトなので広告が画面に入る その広告を飛ばそうとすると、別の広告サイトに跳ばされた。 このサイトに勝手にリンクを張ってあったのである それは風俗サイトだった。 普段ではすぐタグを閉じる彼だが、犯罪者が事件を起こすと罪悪感から女体に溺れると言う話を聞いた事があるので気持ちが紛れるならとサイトに入って見た そのサイトは登録してログインすると女の子のヘヤーヌードが拝めて女の子と通信が出来るようだ(もちろん宣伝テープだろうが) 彼はそのタグを閉じた 「俺には向かんな 罪悪感でその気になれん それにやっぱりタダが一番 タダより安い物はない タダより怖いものもないか」 彼はスマホで妻にメールを送った 内容は『昨日はすまなかった、少し話たいが電話していいか』 しばらくして返事のメールが来た 『今は嫌』 彼はメールを打った 「怒ってるのか」 返事が来た 『話す事ないわよ』 彼はまたメールを打った 『じゃあメールでいいしばらく付き合え』 妻から返事が来た 『忙しいのよ、後にして』
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