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うちへちょっとよらないか」
今回について、もっとも世話になったのは商店会である
ましてここの商店会は社長との繋がりが大きいからむげに出来ない
それに妻と会うのは遅くしなければならないし、鬱蒼した気分も少しは晴れるだろう
彼は２つ返事で承諾した
商店会会長は、古くから物産を扱う店を商店街の真ん中に構えている
昨今の小売り不況の中でもインターネット販売を通じて売り上げを維持している
その屋敷は彼のアパートから北に二キロ行った所にあった。
築五十年は経ってるだろう総檜造りの建坪五十坪はあろうかと言う平屋建てだ
これ以外にも敷地内には大きなガレージ、納屋、離れ、倉があり、そう敷地面積は五百坪はくだらないだろう
これだけ見ても、この会長が由緒ある旧家出身である事は一目でわかる
彼は家の中心にある十畳ほどの和室に通された
会長は大変上機嫌で酒を薦めてくれたが彼は車で来たからと丁寧に断った
会長は言った
「いやああの時管ちゃんにインターネット販売を薦められなかったら、この家屋敷も抵当に入ってたかもしれねえな」
管ちゃんとは社長の名前加藤管佑からのあだなだ
会長は八十近い年齢で、大きな顔、しゃくった顎
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