異変は夢から始まった

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まあ、無理もないか』 会長は言った 「しかし人間全部は上手くいかないもんだよ 弟には息子がいるんだが、これが親父と似ても似つかないバカ、その上すぐ切れる、 子供の時から問題ばっかり起こすがなんとか大学を出させて警察に入れたんだが、キャリアどころか大卒幹部試験も受からない、 結局一般試験を受けさせ警察に入れたんだが入れたそばからトラブルを起こし赴任先からも市民からも鼻つまみ者 結局大きな不祥事を起こし懲戒免職される所を父親の力で自主退官にしてもらい、やっぱり父親の力で地方の県警に復職したって噂だ 最も警察の頂点を目指してる弟にとって邪魔以外の何者でもない息子は、 どっかの田舎の駐在所に放り込まれストレスを溜めてると言う話だ またバカな事をしなきゃいいんだが」 結局数時間に及ぶ愚痴を聞かされ、会長が飲み潰れた隙を見て会長宅を後にした。 彼はその時何か引っかかる物を感じたがそれが何かはわからなかった。 赴任先から都内までは渋滞しなければ二時間ぐらい、そこからマンションまでは1時間だった。 いくら遅く帰っていいと言われても野中の一軒家じゃあるまいし就寝時間を超えて帰宅すればマンション他の住人に何を言われるかわからない
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