異変は夢から始まった

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彼のマンションは、間取りは4LDK、親子3人が住むとしては平均的な中級マンションである しかし元がラブホテルになる予定だったため、窓が立派な出窓だったり、部屋の照明がシャンデリアが多かったり、壁や天井の細工が、凝ってたり普通でない所が多い、遊び慣れている男女の夫婦なら、この異常さに気がついて、契約を止めただろう しかし彼は仕事の鬼だったし、妻は今時処女で結婚した女性なので、この異常さを、特に高級感のあるマンションと勘違いし、妻などはノリノリになってしまい長期賃貸契約を結んで、たっぷりの権利金と礼金を支払った(娘はマンションの素性を知った時、腹を立て、自分で壁紙を上から張り、照明も取り替えた。娘は妻以上の潔癖症だ) 彼は妻の準備が終わらないのでダイニングの壁を見た 明るい白い地に無数と思えるほどの紋章がかかれている どこの紋章なのだろう まあ、壁のインテリア業者が適当に使った物だろう しかし、こう言う普通の壁でない物を見ると何も知らない人間は高級な物と勘違いしてしまう事は確かだ そんな事を考えてると妻が鼻にかかった声で呼んだ 「いいわよあなた」 彼はダイニングを出て南側にある夫婦寝室へ向かった
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