異変は夢から始まった

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ダイニングを出て右に向かうと真っ正面に二人の寝室はあった 寝室のドアに向かい右に曲がると、ちょうどLを反対にしたような廊下になり、そのLの長い棒の部分に沿って客間と娘の部屋が並んでいる平凡な間取りである これでは妻が娘を追いやるのは当たり前である。防音構造で耐震構造になっていても、激しい物は、すぐ近く部屋には伝わってしまうものだ 『つまり、それほど激しく求めて来るつめりなのか』 彼が寝室のドアを開けると部屋のランプ は真っ赤になっていた。 この真っ赤なランプは、もともとこの部屋に備わっていた。 ラブホテル企画だったからだが、まだ彼の家はましな方で、他の住人の部屋には紫外線ランプ、ひどい所は照明の横にミラーボールまで残っている有り様だった。 さすがに業者に文句をつけてとりはずさせたが、その時一緒 に赤いランプを取り外すように頼もうと言ったら何故か妻は同意しなかったが、まさかこんな野心があったとは彼にはわからなかった。 しかし真っ赤なランプの中に淡く浮かぶ女体のシルエットと言うのは、かなり興奮ものだ 妻はネグリジェを持っていないが、薄手のパジャマを来て一番ボタンをわざと外していた 口紅は濃いめの赤を使い
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