第1章

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人はいつの頃からか神と閻魔大王という存在を対照的なものだという考えを持ち始めました。 生を預かる上では同じ立場であるにも関わらず、 いい行いをすれば神の元、 天国へ。 悪い行いをすれば閻魔大王の元、 地獄へ。 願い事をする際には神頼みをして神を崇めますが閻魔大王頼みというのは聞いたことがありませんね。 そのため人は悪い行いをして地獄に落ちないようにしていたはずです。 しかし、 近年の人というのは自分の私利私欲のためだけに人の命を奪ってしまう。 そして自分は助かろうと懇願する。 なぜでしょう。 なぜそのような世界になったのでしょう? 世の中がよくなりすぎ、 人が甘やかされてしまったためでしょうか? 大人に成りきれなかった子どもが大人になってしまったからでしょうか? 理由は…分かりません…。 世の中は悪い連鎖が生じてしまっていることは確かです。 今の世の中をどうしたものか………今宵もまた…
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