第1章

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青白い魂は私と彼を交互に見ながら問いかけてきた。 「はい?何でしょう?」 私は静かに答えた。 返ってくる問いかけは分かっていても、 魂が混乱しないように順序良く話を進めないといけない。 「俺、死んだんですか?」 「ええ。そうです。 ですが、なぜ死んだのか分かり兼ねているところです」 「…お、俺だって分からない」 「そうだろうな。 出なきゃ、ここには入らなくていいんだからな」
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