1章-destroy-

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面倒くさそうに返事をし、声した方を振り返り見た。 すると、さっきまで下を向いてうずくまっていたその少女が顔を上げ、こちらをじっと見ていた。 「あなた、あたたかい…。」 言ってる意味がわからなかった。あたたかい?外は冷や風が吹き暖かくはない。 いや、そもそもあなたって?俺?俺があたたかい? 余計わからない。しかしその少女は俺を見ながら、笑みを浮かべた。何の悪もない、無邪気な笑みだった。 少し呆然として考えたが、面倒だと思い 「わり、意味わかんねーわ」 会話するのも面倒だったので、一言吐いて帰った。
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