1章-destroy-

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変な奴もいるんだなと思い、一日は終わった。 翌日、またなんとない一日が始まり、部屋のソファに寝転んでいた。 テレビはバラエティやアニメ、ニュースにドラマなどやっており、見るでもなく耳から入る情報だけ頭に入れる。 いつものような日常だ。勿論、昔のような日常じゃない。今の自由に暮らす日常だ。 ぼーっとしてると、またいつものように眠ってしまった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 暗い部屋の中、パソコンの画面の明かりとカタカタとキーボードを叩く音だけが響く。 「アァン、愛しのフィーネ、もう少し、もう少しで僕のものに、んー!」 高らかに声を上げるのは、スーツを着た青年で、髪は後ろに掻き上げ、眼鏡をかけた綺麗な身なり。しかし所々ボタンが外れていたり、裾が切れていたりとだらしない感じも見える。 「アァン、素晴らしい!いつもながら僕の頭脳はなんて素晴らしいんだ!しかもこれは究極の発明品、これで王…いや神にだってなれる!」 一人、キーボードを叩きながら呟いていた。
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