2章-on the case-

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「おーい火野ー、ちょっとこれまとめといてくれ」 「はーい、わかりましたー」 (まったく、日下さん最近扱いが荒くなってきたんだよなー) 「おい、お前今なんか俺の嫌味思っただろ」 「あ、いえ、そんなことないですよー、ははっ」 上司の叱責を笑い誤魔化すのは、警視庁刑事部捜査一課の火野 陽二(ひの ようじ)。 幼いころから警察に憧れ、どんな些細な事件にも積極的に取り組んでいた。 性格に少し問題はありつつも、活発な行動を気にいったのは、同じく捜査一課の日下 洋(くさか ひろし)。 一つの事に熱中するタイプで、納得するまでは絶対止めない。それが興じて、今までにかかった事件はすべて実績をあげている。 「そういえば日下さん、また赤田市で行方不明者が出たそうですよ。まったく、こうも出ると神隠しも信じたくなりますよね。」 「何を馬鹿なこと言ってる。早く資料持ってこい。」 二人は今、ある事件の捜査をしている。
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