2章-on the case-

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赤田市の事件から1ヶ月と少し経った辺りで二人は赤田市の失踪事件について聞いた。 日下は性格上、一つの事に対して最後までやり通すことから普段は他の事件に手を着けないのだが、爆破事件に何か繋がりそうと思い、日下と火野は失踪事件の捜査を始めたのだ。 「日下さん、これです。今までの行方不明者の資料と事件の日時などです。」 「ありがとう。」 日下は渡された資料に目を通す。 「最初の二人は同じ高校だが、他は年齢も性別も職業もバラバラか…。なるほど、一見無差別な誘拐事件だな。」 「はい、ただ少し多すぎる気がするんですよね。昨日のも含めるとすでに18人目。恐らく一人や二人の犯行ではないでしょう。」 「あぁ、だな。もしかしたら何らかの組織が絡んでるかもしれん。」 二人話していると、側の机にそれぞれマグカップに入ったコーヒーが置かれた。
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