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目が覚めると、同じ光景が広がる。
白い天井に白い壁、電気はあるが消えているため部屋は暗い。テレビの明かりだけが部屋を灯す。
外も暗く、時間は21時を過ぎていた。
「腹、減った…」
冷蔵庫を空けるも何も無い。昨日買った残りのパンが少しあるのを頬張るが、足しにもならなかった。
男は渋々買いに出かけた。
いつも見る薄暗い路地を真っ直ぐ歩く。所々に街灯があるだけで、人も車もない。
いつものコンビニまでは歩いて15分ほど。お金だけ持ち向かう。
歩いていると、昨日の事を思い出した。
(そういえば、昨日変なのいたな)
そう思いつつその近くに差し掛かると、
「!?」
いた。同じ奴だ。格好も同じだ。長く綺麗な黒髪を地面に置き、膝を抱え黒いマントのようなものを羽織る少女。
男は、引き寄せられるように近くまで歩く。
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