序章-preternatural power-

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
「…では登場していただきましょう!今話題のイケメン超能力者、エリック昴さんですー!」 ・・・ 「グラン公爵!お前の野望はここまでだ!俺たちセブンスローグが来たからには、お前たちを確保する!この、超能力で!」 ・・・ 「では次のニュースです。昨夜9時頃、アパートの一室で20代の男性が遺体となって発見されました。外傷などは見られませんでしたが、報告によると感電死とのことです。なお近くには”超能力者になるには”という本が置いてあり…」 ・・・ 「はぁ、超能力超能力ってよ。そんなに欲しいかよ、超能力が。」 リモコンをテーブルに放り、手のひらを上に向ける。 手のひらに少しづつ火が広がり、徐々に形を留めていく。 少し開いた窓から隙間風が吹き込むと、火は大きく揺れ消えた。 外は明るく、射し込む光だけで、部屋の電気は消えていた。 ソファに寝転んでいる男は、点いているテレビに文句を言い、目を瞑った。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!