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日下は遺体を見て言った。
「この服…こんな服あるのか?」
「あぁいえ、この服なんですがどうやら一般販売はされてないようで…」
「ん?どうゆうことだ」
「普通、背中の首襟の部分にタグが付いてますよね。それらしきものが無いんです。それに、手作りのようで…服というより、布を服の形にしてとても簡単に縫った感じなんです。一応今、製造元を調べてますが。」
遺体には、灰色の何の特色も無くとてもシンプルなシャツとズボンを履いていた。
「ふむ…確かに業者が作ったような作りではないな。…ん?この手首に付いてる痕は何だ?」
遺体の右手首には、腕時計より太目の痕が付いていた。
「あぁ、それに関してもまだ何とも。誰かと揉み合ったときに掴まれたか、何かアクセサリを付けていた痕かだとは思うのですが。」
「・・・」
服と腕の痕という手掛かりを得てさらに捜査を進める。
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