1章-destroy-

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俺が持ってるこの忌まわしき能力は、施設を出た時に分かった。 その時初めて自らの意思で使ったのだ。 使い方は暮らしてる内に慣れた。今では火や水、氷を生成し、形にするくらいはできるようになった。 これが世間で言う”超能力”というのもすぐに知った。 これからの予定は別に無い。ただ何となく生きている。 今日もそんな日だった。 いつの間にか寝てしまい、目が覚めると外は暗く電気も消していたのでテレビの明かりだけが部屋を灯していた。 お腹も空いてきて、食料も無かったため買いに行くしかなかった。 「行くか…」 外に出るとコンビニに向かった。 人通りは少なく、車もほとんど通らないため静かな路地をコツコツと歩く。街灯がちらほらあり、暗くもなかったが明るいわけでもなく薄暗い感じだった。
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