大好きだった人。

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「きゃっ、きゃっ、ゆたー!」 意味が分かっているのかどうかはわからないが、 相変わらず俺の顔を楽しそうに触る魁人。 「わかったって。…いつまで触ってるんだよ。」 その魁人の顔が、俺の耳元にきた瞬間…… 「…好きだ、悠太。…これからも。」 「?!」 はっきりと。しっかりと。 俺の耳に吹き込まれたセリフ。 紛れもなく、利人の声。 大好きな、甘く囁く声。 「…利人?」 魁人の顔を見つめ、呟く俺に、魁人は満面の笑顔を見せた。 Fin.
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