147人が本棚に入れています
本棚に追加
***************
…お、重い…
俺が目を覚ますと、いつの間にか俺の上に魁人が乗っていた。
…這い上がってきたのか?
そう思ったとき、身体に妙な寒さを感じた。
「…え?」
俺のパジャマのボタンがすべて外れ、はだけていた。
しかも、寝るときに着ていた下着が、ない。
…俺、夜中暑くて脱いだのだろうか。
…あんな、夢を見ていたのだから。
俺は、魁人を布団に寝かして、洗面に向かった。
「…さすがに、腰は痛くないな…」
顔を洗おうと、鏡を見て…
「…どういうことだよ…」
首筋から、胸、腹にかけて、覚えのないあざがいくつもつけられていた。
いや、1つだけ覚えがある。
…利人?
急いで、ズボンも脱いだ。
案の定、利人が唇を滑らせたところすべてに、あざがくっきりと残っていた。
…なんだよこれ。どういうことだよ。
「ゆたー?ゆたー?ゆーたー?」
魁人が俺の名前を呼んだことで、我に返る。
最初のコメントを投稿しよう!