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天界の御法度破りは
大罪である。
二人は厳重に罰せられた。
桜音は持っていた力を
全て奪われ、その魂は
強制的に転生させられた。
つまり人生の強制終了だ。
肉体は滅び その魂は
転生するための長い行列に
並ばされた。
そして 現代のこの世に
生まれ変わっているはずなのだそうだ。
そして薫月は、
この燈籠に封印された
ということらしい。
封印は 1000周期であるため
1000年目の今年がチャンスなのだ。
「 桜音を探しては
くださらぬか?
私の封印は かの者でなければ
解くことはできないであろう。
もしこの機を逃したら
あと1000年、このまま
待たねばならぬ」
封印を解くために
桜音の波動と言霊が必要らしいのだ。
吉右衛門は 櫛から
波動を読み取ろうとしていた。
「 う~む。
これと似た波動の持ち主に
心当たりがあります。
お力になれるかどうかわかりませんが、
できるかぎりの事はさせて頂きます 」
「 かたじけない。
よろしく頼みます 」
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