第3章 鑑定依頼

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吉右衛門の古い友人に 新城多神子という 鑑定師がいた。 たしか、代々巫女の家系だったと思う。 彼女に波動が似ている。 家電のプッシュホンから さっそく、電話してみる。 「 もしもし、タミさん元気かい? 実は頼みたい仕事があるんだよ。 封印された神様の、想い人を 探しているんだがね、 波動がタミさんにそっくりなんだ 」 「 そっくりでも、同じでないなら 私じゃないよ。 私の血縁者の可能性が高いね。 で、頼みというのは 私にその人を探してほしいと 言う事かい? 」 「 さすがタミさん、話が早い。  あまり時間がないんだ。 波動をとばすから、鑑定してみて くれないか?」
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