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吉右衛門の古い友人に
新城多神子という
鑑定師がいた。
たしか、代々巫女の家系だったと思う。
彼女に波動が似ている。
家電のプッシュホンから
さっそく、電話してみる。
「 もしもし、タミさん元気かい?
実は頼みたい仕事があるんだよ。
封印された神様の、想い人を
探しているんだがね、
波動がタミさんにそっくりなんだ 」
「 そっくりでも、同じでないなら
私じゃないよ。
私の血縁者の可能性が高いね。
で、頼みというのは
私にその人を探してほしいと
言う事かい? 」
「 さすがタミさん、話が早い。
あまり時間がないんだ。
波動をとばすから、鑑定してみて
くれないか?」
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