第3章 鑑定依頼

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多神子は、あかりの式神を 吉右衛門のところへ 飛ばそうと考えた。 そして 櫛を預かってもらって 波動を読み取ることにしようと‥。 実に名案だ。 「 私の可愛い弟子に 式神を操る娘がいるから 式神をそっちに送るよ。 その式神に波動のこもった 櫛を渡して欲しいんだ。 吉さん、携帯電話の番号を 教えてくれないかい?」 「 式神を送る? その娘は、魔法使いか何かかね? 携帯電話がどう関係してくるんだ? まあいい。 甥の携帯電話を 借りるとしよう 」 吉右衛門は 携帯・スマホの操作が苦手である。 特に他人の端末など、 どう扱っていいやら わからない。 キョウヤを呼んで、 多神子と直接電話で 話をさせた。 そのほうが話が早い。
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