第2章 薫月(かおるづき)

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薫月の話を要約するとこうだ。 1000年前、桜音という 美しい巫女がいた。 陰陽師の血筋でもあり 高い霊能力を持っていた。 龍笛の名手でもあった桜音は よく月夜の晩に龍笛を吹いた。 その音色に惹かれ 薫月は彼女と恋に落ちるのだ。 美しい恋物語であるが、 ひとつ大きな問題があった。 それは、薫月が月の神であったということだ。 神様と人間の恋愛はご法度である。 禁断の道ならぬ恋なのだ。 それが天神様の逆鱗に触れる こととなった。
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