第1章

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ずっと片思いしていた先輩からの告白に、コクリ頷けば、 「はぁー、」 大きく息を吐いた先輩は、安心したようなふにゃっとした笑顔を見せる。 そんな姿にキュンとして。 「先輩、私も好きです……あ、」 思わず、と言っていいくらい、自分でも言ってしまってから気がついた。 見る見るうちに顔を赤くした先輩は、口元を片手で覆った。 「まじで相思相愛?」 「はい、」 「っつーことは、今から俺の彼女?」 「ふふっ、はい。よろしくお願いします」 「じゃー、敬語、禁止な?」 嬉しそうに眩しい笑顔で覗き込んだ先輩は、 ――ぽんぽん、 頭を撫でて、 「やっべ、すげぇかわいいっ」 ぎゅっと抱きしめる。 「もう俺、ちょー甘やかすから。覚悟しとけよー?」 「あははっ、嬉しいから覚悟はしないです」 「うわーっ、またドキドキしてきた!」 「私はずっとドキドキしてます」 「“ます”じゃなくてー?」 「してるー」 「うん、かわいい!」 私を撫でまくる手に嬉しくて、楽しくて。 先輩のシャツをきゅっと掴んだ。 ~fin~
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