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駅から大通りまでの道を歩く
俺は駅という場所が嫌いで好きだ。
人ごみ、雑踏、各々の目的のために一つのハコの中へ入り移動する。
ぶつからないように配慮する人もいれば、迷わずに急ぎ足で歩く人もいる。
仏頂面で音楽を聴きながら歩く人もいれば、楽しそうにお喋りをしているひともいる。さっきまでハコの中に納まっていた感覚はなんなのだろう。
でもそんなことはすぐにもう忘れて外に出た。
春の暖かい日差しがあふれてきたある日の午後。
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