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実は、自意識過剰すぎて見られてる気がするだけ?…いやいや、だったら消える俺の文房具や小物はどう説明する?
「なーに、難しい顔しちゃってんだよ。奏!俺こっちのシューズに決めた!さすが奏のセンスは間違いねぇよ!」
幸吉が嬉しそうに報告してくれたシューズは、俺が見つけて勧めたものだった。幸吉のこういうところ、かわいいよな。人から好かれる理由がよくわかる。
「似合うと思うよ。あ、飯どーする?」
「んー、らーめん!!!コッテリ濃厚のやつ!」
「濃厚か~胃もたれしそ~。けど有りだな!」
そう言って笑った時、視線を強く感じる。…俺の笑った顔が良いのか…。
いや、好かれているとは限らないんだから。嫌われ過ぎている可能性もある。
てかなんで俺がこんなにモヤモヤしないといけないんだ?………捕まえらんないかなぁ。
いや、捕まえてどうすんだって感じだよな。
「おーい、奏ちゃん?どした?まーた難しい顔して…本当はらーめん嫌なのか?胃が痛いんですかー?」
「あ、悪い悪い。大丈夫、行くか!」
「なーんか、最近妙だよな、お前。」
さすが、サッカー部キャプテン。こういうところは目敏いやつだ。
「あー…ちょっとな。気になる人が居る?的な?近くに居るはずなんだけど、1番遠くて、知られてるけど、俺は知らないっていうか…」
「は?なにそれ、なぞなぞ?」
んー、モヤモヤする。
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