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どうも、忍耐力が足りない。
その姿を見てやろうとジッと見つめていたが、いつまで経っても現れない姿に、俺は諦めて窓を閉じた。
……軽く、1時間だ…。
あれは、間違いなく人影だった。
ストーカーのこと、舐めてたなぁ。次は負けない…1時間でも2時間でも待ってやろう。
って、あれ?おかしいな…これじゃまるで、俺がストーカーのストーカーじゃないか。
どうしたものか…それでもやっぱり、俺は君に会ってみたいな。
この際、好かれてなくてもいい、恨まれててもいい。
こんなことを思うのは、間違ってるのか。
………とりあえず、風呂入ろ。
どんな人なんだろう、なんの目的があるんだろう、どうして俺なんだろう。
なんて、お風呂に入って、髪を乾かして、アイスを食べながらなんとなーくリビングで考えていると
「お兄ちゃんなにニヤニヤして、気持ち悪いよ?なんかエロいことでも考えてるの?」
と、中3の妹がそんなことを言ってきた。いつからこんなに可愛くない妹になったのか…昔はお兄ちゃんっ子だったのに…
てか俺、またニヤニヤしてたのか…
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