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「ん、喉渇いた...」
あの後、食事をしたり奏太くん達と遊んだりして終わった。奏太くん達は、疲れて寝てしまったため、優陽さんと二人で布団が敷いてある部屋まで連れて行った。
その後は、時間も時間だったので歯磨きしたり、お風呂に入ったりして布団に入った。
壁に掛けてある時計を見ると、午前0時を回っていた。夜中に起きることは、稀では無かった。今日の場合、水に飲みに行きたくなった。
私はその喉の渇きを潤すため、布団から立ち上がろうと腕に力を入れようとした瞬間、急に誰かに腕を引っ張られ、抱きしめられた。
「っ!?」
いきなりのことでビックリした私は、それをしてきた人を確認するのが精一杯だった。しかし、その人が誰だか分かった瞬間安心したのも束の間、心臓がうるさく鳴り始めた。それは、優陽さんだった。何なんだろうこのドキドキは、今までとは違う緊張とも違う感じ。お姉ちゃんに抱きしめられてもこんな気持ちにはならないのに。胸の辺りがぎゅってなるような、病気かな?
「ティーカッププードル...もふもふ」
そう言うと、ぎゅーっと抱き締める力を強める。ち、近い。抱き締められたことで自然と、目の前には優陽さんの寝間着があって、男性独特の匂いの中に洗剤の匂いがした。て、私なに考えてるんだ!
「ゆ、優陽さん起きて下さいっ」
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