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揺さぶって起こしても、うぅと唸るだけで起きる気配がない。だんだん顔だけでなく、体も熱くなってきた。おまけに視界も潤んできた。
「優陽さん、ひっぐ起きて下さい!」
もう必死でした。大きな声を出したけど配慮したつもりです。
さっきよりも揺らす力を強めてみる。
「んぅ、あれ?翔ちゃん、なんで俺の布団に....」
混乱している様子の優陽さんに私は、
「その、ひっく、腕を解いてくるれると嬉しいです」
ん?と自分の腕を見ると、慌てて解いた。
私は熱くなった顔を隠すため自分の布団に潜り込んだ。
布団の隙間からこっそり優陽さんのいる方を見ると、目が合ってしまい、潜り直した。
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