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いつの間に後ろに立っていたのか。
人差し指の背で耳の裏を執拗に撫でられて、ぞくぞく、と全身にナニかが走る。
…わざと、だ。
耳、弱いの知ってて…。
「光哉」
――…ドクン…
「…此処だと、周りから丸見えですね。
いつもの場所に行きましょうか…?」
疑問系だけど、
答えは一つしかない。
穏やかで優しい声色だけど、
断る事は一切許されない。
――…『夜野先生』の言葉には、そんなチカラがある。
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