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「――…ア、ぅん…ッ
…あ、
ンン…!」
漏れそうになる声を少しでも塞き止めたくて、手の甲を強く噛んだ。
…のに、まるでそれを嘲笑うかの様に、モノを扱く力はどんどん強くなっていく。
ぐちゅ、と卑猥な水音が部屋中に響いた。
「…視聴覚室なんですから、声を出しても周りにバレやしないですよ。
可愛い声を聞かせて下さい、光哉」
「…ッ…断、る…!」
此処は、旧視聴覚室。
別棟に新しく視聴覚室が出来てからは、物置部屋と化していてほとんど使われていない。
…彼と、秘密裏に逢う場所。
「…そうですか。
残念です」
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