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ヴァルキュリアがいるであろう、上空の暗闇にチェーンガンのsightを向けつつ、rockがかかるのを待った。
しかし、何故なのか一向に《》は赤くならない。自動捕捉もしない。
(…?)
サナトスが小さなパニックを起こした時、暗闇に花火のような閃光が見えた。
(…?)
その閃光はこちらに降ってきた。
それが弾丸だと分かったのは、それが雨のようにファフニールを降り注ぎ初めてからだった。
(なんだ、これ!?)
sightを戻し、ブースタートリガーを引いてその場から離れた。
これが、あの不明の"肩武器"なのか。
(ミサイル?)
だが、それにしては弾数が多すぎる。まるで雨だった。
と、思っていたら、またその弾丸の雨が降り注いできた。
上空からだ。
(あいつ、まだ上にいるのか?)
有り得ない飛翔時間だ。ブースターがとっくにオーバーヒートしているはずだ。
前回戦った『クリーナー』とかいうBCの腕武器もこんな感じだったが、今回のやつはそれより強力に思えた。
ファフニールの耐久度が2000を切ったあたりで、弾雨が収まった。
rock on sightが捕捉を示す赤に変わった。
(降りたな…。こっちの番だ!)
チェーンガンのトリガーを引いて、赤い《》目掛けてブースタートリガーも引く。
接近して、今度はこちらがチェーンガンの弾雨を浴びせるのだ。
しかし、サナトスが肉眼でヴァルキュリアの白い機体を見た瞬間、背中から白い糸を吐きながら、それはまた上昇していく。
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