第二章 屋上のヴァルキュリア ②

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とっさにミサイルに切り替え、白い点になり始めたヴァルキュリアにミサイルを放つ。 2発ほどの小型ミサイルが、曳光を見せながら、ヴァルキュリアか消えていった暗闇の空に向かう。 《》はすでに緑。 捕捉できない。 直後、再びあの花火が降り注ぎ出した。 ファフニールは逃げる。 だが、逃げた場所にも花火が降り注いだ。 (な、なんだ! コイツ!) ファフニールは大破した。 完敗である。 ヴァルキュリアにこちらの攻撃が当たったのかも定かではない。 というか、白い機体をほとんど捕まえ切れなかった。 あの武器はなんだ。 そして、何故にあんなに長く上空に要られるのだ。 負けた悔しさより、ヴァルキュリアに対する疑問しか沸いてこなかった。
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