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色んな思いが込み上げながら
川原の土手に辿り着いた。
ここに引っ越して来てからの癒しの場所…
土手に腰を下ろし、川の向こうに見える山のシルエットと
沈みそうな太陽をみつめた。
俺は…
空への想いと
宮内への友達としての想いの狭間にいた…
直ぐにみつかる答えではなかった。
・・・・・・・・・・・・・・
あれから…
10日が経とうとしていた。
空…心配してんだろうな…
そう思いながらも
逢いに行く事が出来なかった。
そして宮内とは、
同じクラスでありながら
話しをすることはなかった。
視線すら合すことがなかった。
怒りと言うよりかは
お互い、気まずさだった。
俺の気持ちも相変わらず
空と宮内の狭間にあって、
時だけが流れていった。
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