第8話 俺がいるよ・・・

2/21
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
色んな思いが込み上げながら 川原の土手に辿り着いた。 ここに引っ越して来てからの癒しの場所… 土手に腰を下ろし、川の向こうに見える山のシルエットと 沈みそうな太陽をみつめた。 俺は… 空への想いと 宮内への友達としての想いの狭間にいた… 直ぐにみつかる答えではなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・ あれから… 10日が経とうとしていた。 空…心配してんだろうな… そう思いながらも 逢いに行く事が出来なかった。 そして宮内とは、 同じクラスでありながら 話しをすることはなかった。 視線すら合すことがなかった。 怒りと言うよりかは お互い、気まずさだった。 俺の気持ちも相変わらず 空と宮内の狭間にあって、 時だけが流れていった。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!