557 鳥羽伏見の戦い 勃発

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「重症者は、優先してこっちだからね!」 「水・・・水を・・・」 「先生、出血が止まりません!」 戦場から続々と傷つき帰ってきた兵と、その手当てに追われる医療班とでごった返している 兵も医療班も新選組と会津藩士だけじゃなくて、桑名藩と陸軍を始めとする旧幕府軍というこれまでにない大所帯だ 怪我の状態を見て、患者を各医師に振り分ける松本先生 その指示を書き留めるお弟子先生達 状態の重さに応じて処置にあたる各藩医幕医の先生達 所属や名前を確かめたり、処置具の補充や洗浄をしてくれる鉄ちゃん始めとする小姓達 藩別に診るのでなく、状態別に診る事を提案した時、異論を唱える人もいたけど、松本先生の同意の一声でこの処置ラインができた 私は重傷者担当だ どんどん焼けを経験したお陰で、あの頃よりも心は鍛えられ、冷静に処置にあたれている
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