571 プロポーズ その二

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あ!? 「も、もしかして、一君の事、まだ好きなんですか?!」 「一君は関係ないっ! 僕は、患者さんと付き合わないってだけ」 って、嘘だ! ひろさん、顔真っ赤になってるよ? 「一君の名前を出した途端に、顔赤くして、僕と付き合わないのは、患者だからだなんて、嘘っぽいですよ!」 「でも・・・、そうなの!」 「・・・・・・僕、労咳になった時、もう死ぬんじゃないかって、毎日、本当に怖かったんです だけど、嬉しかったんだ ひろさんの傍にいられたから・・・ 甘えてもいいって、僕には許してくれてたでしょう? それに、一君が居なくなっても、ひろさん、一君の事、一言も話題にしなかったじゃないですか? 土方さんが居ない時も、ひろさんが寂しがらないのは、僕が傍にいるからだって、僕、思ってて・・・」 ひろさんは、申し訳なさそうな、残念そうな顔をしてる・・・
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