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「なんや、身も蓋もない言い方やな」
「もちろん、そうじゃない人がほとんどでしょうけど、看護者が惚れっぽいと、この業界、面倒が付きまといますからね」
「ま、そのとおりやけど・・・
沖田君、ちょっと可哀そうやったな
俺、二人の気持ち、それぞれ判るから、切ないなぁ・・・」
「え?
山崎さんは、私の気持ちは判るでしょうけど、患者側って・・・この間撃たれた時くらいでしょう?」
「でも、あん時、俺、ひろさんがむっちゃ優しぃ看病してくれた夢見てん
そん時、看病してくれる人、好きんなる気持ちって、ちょっと判ったしな」
「ん~
正直、僕は、患者さんと恋仲になるのは、真也で懲りましたよ
でも、山崎さんでも、そんな風に気持ちが揺らいじゃう事があるんですね
そうそう、言っときますけど、僕が『ちゅうでお水どうぞ』ってしたのは、山崎さんが身体起こすの辛そうだったからですよ?」
「え・・・?」
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