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弾は防弾着を貫通し、山崎さんは腹部に重傷を負った
例の防弾着を二人分にする時、二枚の鉄板を分けて一枚にしたからだろうか?
半分の厚みにしたら、防弾しきれなかったんだ
歴史では、山崎さんはこの日、重傷を負い、数日後、江戸へと向かう船の中で亡くなる事になっている
だが、目の前の山崎さんは、重傷ではあるけど、幸い、生死にかかわるような傷ではない
適切な応急処置を自分で済ませていて、時間はかかるけど治りそうだ
意識がはっきりしてるから『痛いわぁ、あぁ、痛い!』と、うるさいので安心する
大丈夫!
私が、変えたのはほんの少しだけだ
だから、源さんも・・・
そう思っていたのに・・・
源さんは、防弾着を若い隊士に譲り、私の知った歴史通り、帰らぬ人となってしまった
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