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565 山崎の告白
***山崎side
はぁ、は・・・
まだ熱下がらんて、ホンマに俺もうあかんのんかも・・・
ん?
そこに、誰かおんのんか?
ボゥと霞む視界に浮かんだんは・・・
あぁ、もしかしてずっと側におってくれたんか・・・?
もうあかんのやったら、やっぱり、ちゃんと伝えときたいなぁ
「(すっ・・・、きゃ)」
なんや?
俺、声、出ぇへんやん?
ツと手を伸ばすと、俺の手を取ってくれた
その手ぇグッと握って、腹の痛いんも我慢して、そのまま思い切り身体を引き寄せる
体勢を崩して俺の上にのし掛かるようになった身体をギュウと力いっぱい抱きしめた
最後かもしれんねんから、腹の底に力入れて、伝えやんな・・・
ちゃんと喋れよ俺!!
「好っきゃで・・・」
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