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その、全てに追い込んだこの男だけは許せないっ。
いや、許さない。
「お帰り下さい。」
歩はティッシュでコーヒーを拭い、片付けると
動こうとしない淳を見下ろす。
「貴子が貴方と逢う事を望んだとしても
私は二度と貴方にあの子を逢わせるつもりはない。
私に助力を求めることがそもそも間違いです。
たとえ、あの子が許しても
私は貴方を許すつもりがない。」
だが、と顔を上げた淳に歩はもう一度冷たく告げた。
「お帰り下さい。」
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