1/6
前へ
/40ページ
次へ

  騒がしい店内でさえ爆睡できる程の眠気に 歩は肘をついて耐える。 「大丈夫? 帰って、寝たらどうだ?」 心配そうな柳に歩は微笑む。 「大丈夫。ちょっと寝不足なだけ。」 あの日以来 歩は貴子に関する仕事全てを自分に戻した。 もちろん、 ドーム案件を含めた手持ち案件も全て 自分でこなしている。 そのため、歩のスケジュールは分刻み。 今では昼食はもちろん夕食ですら 仕事の会食以外はないほどだ。 それでも、歩はなんとしても貴子を無事 あの獣から死守し、逃がさなければいけない。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加