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参
騒がしい店内でさえ爆睡できる程の眠気に
歩は肘をついて耐える。
「大丈夫?
帰って、寝たらどうだ?」
心配そうな柳に歩は微笑む。
「大丈夫。ちょっと寝不足なだけ。」
あの日以来
歩は貴子に関する仕事全てを自分に戻した。
もちろん、
ドーム案件を含めた手持ち案件も全て
自分でこなしている。
そのため、歩のスケジュールは分刻み。
今では昼食はもちろん夕食ですら
仕事の会食以外はないほどだ。
それでも、歩はなんとしても貴子を無事
あの獣から死守し、逃がさなければいけない。
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