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  仕事は当然二の次・・・。 余裕を見て、明日までと締切を切っても、 書類は上がってこないし、怒れば泣くし・・・。 いや、それだけではない。 気にしなくても、いつも綺麗だったカフェコーナー。 当たり前だが、皆が水やコーヒーを零したりする度、 誰かが掃除していた訳で・・・ 打合せコーナーに置いてあった観葉植物も 気がついた時には枯れていて、 歩が客が入る前に慌てて捨てた。 その全ては今まで由美子が 何も言わずにやっていてくれたことなのだ。 由美子の存在の大きさを知っていたつもりだったが 居なくなって、更に身に染みる羽目になった。
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