雪割草~きみには内緒~

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これからどうしようか……。 池の水が太陽を受けてキラキラと光る様とは対照的に、僕の心は薄暗く、途方にくれる。 どうしようかと迷うまでもなく、僕の行く先は決まっている。 いまの僕の感情は麻痺してしまっていた。 日頃から不仲だった両親がついに離婚したのは一週間まえのことだ。 そんなことはどうでもいい。 云い争いを聞かされるよりは、彼らは別れたほうがいいと思っていた。 ただ、自分が両方から放棄されるとは思っていなかった。 どちらにつこうか、という気はさらさらなくて、けれど、どちらかと暮らすんだろうな、という漠然とした気持ちは当然あった。 「ママ、見て、プリンだよ!」 「あ、ホント。おいしそうだね」 一際甲高い声で男の子がうれしそうに叫ぶ。
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