第1章

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宙から星屑落っこちる夜に 磨り減った夢の地図広げた 願い事ただ一つ、あなたに幸あれと 思い出が羅針盤、たとえ色褪せても 伝わる想いは糸電話ね  微かに震える糸の先に 褪せた写真が散らばっている 鈍い色でも好きだと言ったのは 誰も代わることはできない その笑顔、仕草、声音、あなた 傍らで照らしていたかった 全てはステラのように 秘密めいた三文字に集約されて 星屑が雨を誘って天使が舞う 撒き散らされた祝福 抱きしめてあなたにキスを 隔てる窓ガラスにそっと アモーレ・ミオ もしもその褐色の瞳が曇る時には 星に肖り、その悲哀を和らげるから きっとこの宙の下、糸は繋っている 星の欠片に託す願い遥に 再び鼓動が重なる日を信じてimage=491189676.jpg
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