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サレストのことも、オレ1人だけだったら、どうやって調べていいかわからなかったので。
探偵事務所にいる伊波に動いてもらえるのは、正直すごくありがたい。
それに……もし伊波が、今でもオレのことを意識してるんだとしたら。
慧は、伊波にとっては恋敵っていうことになるので、本当は内心フクザツなのかもしれないけど。それを抜きにして、慧を助けてくれたことに、オレはすごく感謝していた。
慧の熱は、ケガの状態がひどかったので、さすがにこの前みたいに、一晩だけでは下がらなかった。
伊波も言っていたように、前は背中だけにあったみみず腫れみたいな傷が、今度は全身についていた。
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