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オレの顔を見るなり、また「申し訳ありません」と、ひたすら縮こまる慧に、
「謝らなくていいから。こうなったわけも、今は聞くつもりないし」
オレはそう言って、その後はもう、そのことについては一切話さなかった。
今回は心配どころか、この前以上に胸のつぶれるような思いをした。
が、どうせ慧に聞いたって話してくれないだろうし、それよりも、伊波からの連絡を待った方がいいと思った。
ちなみに、オレもサレストのことを調べるのを手伝おうかと、伊波に何度か提案してみたんだけど。
素人がヘタに動き回ると、相手に気づかれるし、足手まといになるからと、あっさり断られてしまった。
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